犯人は何処に・・・?
 
 その不可解な事件は、うら若い女性の部屋で、無人の時に起こっていた。
話を聞くと毎年、この時季(秋分の日の頃)になると、仕事から帰って見る部屋の壁板に
筋を引いたように、焼け焦げの跡がついてるという。
案内されて部屋をみるとなるほど、30センチメートルほどの黒いこげ跡がベニヤ板壁に、
熱した焼きゴテで引いたように、ほぼ同じ位置に3本ついている。
女性の話では毎年1本ずつ増えているという。しかし……不審者が侵入した痕跡はない!
――― それからしばらくしたある日、女性が駆けこんできた。
「犯人がわかりました!」
見てみると確かにベニヤ板壁がチリチリと焦げている。
何と世にいう「しゅうれん現象」であった。
秋分近くの日ざしが部屋深くに差し込み、部屋の鏡に反射、焦点が作られることによって
壁板を焦がしていたのである。
 
 
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