仲の良い老夫婦のご主人Sさん。
まさに質実剛健の人物である。
その日はことのほか冷え込んだため、めったに使用することのない石油ストーブを使ってみた。
灯油は、2つ並んだ灯油缶に入れて、燃料倉庫にきちんと保管している。
Sさん、迷うことなくそのうちの1缶から灯油を取り出し、ストーブに給油。
ストーブは赤々と燃え盛り、部屋を暖める。
(考えてみると、怒ったようにカッカと燃えていた、とはSさんの後日談)

 ややしばらくして、突然、ボッという音とともに炎は高く燃えあがった。
幸い、とっさのSさんの初期消火が成功、火事は部屋の一部を焼くぼやですんだ。

 調査してみると2つの並んだ灯油缶、一つには小型耕運機用の混合ガソリンが入っていた。
誤って混合ガソリンを石油ストーブに給油したのである。

「石油ストーブは灯油しか飲めない、下戸(げこ)のようである」
 
 
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